「疾走」とちょっとだけニュータウン


 7,8年前、からだやのお客様の勧めで重松清さんの本を10冊くらい一気読みした時期がありました。ちなみに最初に勧められたのが映画にもなった「流星ワゴン」でしてね。ここでは内容には触れませんが、重く苦いながらもちょっとだけ希望を感じさせるいい話だったんですよ。

 それから「その日の前に」とか「見張り塔からずっと」など同系統の作品を読んでいたのですが、つい写真にある「疾走」に手を出してしまいました。こいつが劇薬でして・・・。

 この小説の中に明らかに多摩センター付近をモデルにしたニュータウンが出てくるんですが(重松さんの作品はニュータウンが多いですね)、幼少期から理不尽な苦労を重ねてきた主人公がせっかくいい方に行きそうなのに再びひどい目に合う残念な舞台となっております。

「疾走」は重松作品の中では異色です。重松さんの背中にナイフを突き立てたら血とともに溜まっていた膿が噴出したかのような印象を受けます。重松ファンの中にはこの作品を受け入れない人もいるかもしれません。

 書いているうちに久しぶりに重松さんの作品が読みたくなってきました。長年保留にしてある「きよしこ」でも読もうかな。

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