みうらじゅん
いや～、みうらじゅん最高っす！僕は昔からみうらじゅんの感性が好きでして、どれくらい好きかというと２０数年前、学生時代にラフォーレ原宿まで「みうらじゅん展」を見に行ったくらいのファンであります。
そんなみうらさんが今までやってきた事の集大成ともいえる本を出したというので早速手に入れました。いやはやこれが面白い。
みうらじゅんをご存じない方のために簡単な説明を。みうらさんは「マイブーム」そして「ゆるキャラ」のネーミングを作り出し一大ブームの礎を築いたお方です。その一方でいとうせいこうさんと仏像本「見仏記」を出したり、「大島渚」というバンドを組んでイカ天に出場したりと多方面で活躍されています。
とにかく好きな事への探求心が素晴らしい。しかも単なる物集めのコレクターで終わらせず、その面白さを皆に知らしめようという布教心。まさに現代社会におけるブッダと言っても過言ではありますまい。
更にすごいのが、並の人間だと「ゆるキャラ」を広めた第一人者だったらゆるキャラがらみの仕事の利権をがっちり抑えそうなところですが、みうらさんの場合ゆるキャラが市民権を得たという事で満足で、それどころかゆるキャラブームを自分の子供が独り立ちをしていくのを慈しむかのような目で眺めておられる。これを仏の心と言わずして何と言いましょう・・・。
熱く語ってしまいましたが色々な意味で楽しめる本です。興味のある方はぜひご一読ください。
みうらじゅん「ない仕事の作り方」文芸春秋books