気候の変化と体調不良
久しぶりのまとまった雨ですね。気温も昨日に比べて7,8℃低いようです。
年齢とともに、気温や気圧の変化が激しいと体調を崩す方が多くみられます。皆様のお話を伺っていても、
「昔は気候の変化なんか感じなかったけど最近はねえ・・・」
などとおっしゃる方が多いです。年を取るとどうして気候の影響を受けやすいのでしょうか?
人間には「恒常性」という外的要因である気温や気圧の変化に対し、体内の環境を一定に保とうとする働きがあります。例えば汗をかいて体温を下げたり、筋肉を使って熱を発生させたりなどの機能です。しかし、年齢とともにこの働きが弱っていくために、気温や気圧の変化に体がついていけなくなるのです。また、恒常性の働きにはエネルギーの消費を伴うため、気候の変化の激しい時期は普段通り生活していても体が疲れやすかったりだるくなったりします。「何だか分からないけど最近疲れやすい」などという症状がこれに当たります。
恒常性の維持には、筋肉の柔軟性も関係してきます。体温調整を含めた体内環境の安定のためには血液やリンパ液などの体液のスムーズな循環が不可欠になりますが、筋肉が硬いとその重要な働きを阻害してしまうのです。さらに恒常性の働きには自律神経が深くかかわってくるため、外部環境の激しい変化は「自律神経の乱れ」にもつながりいわゆる「うつ」につながりかねません。心身の健康のためには筋肉の柔軟性もとても大切なのです。