グローバリズムとグローカリズム
「グローバリズムは結局は画一化なんだよ。」
その話に僕は俄然興味がわいた。発言の主は80代の男性のお客様。車で30分かけて通って頂いている矍鑠とした紳士である。
「だいたい、上の連中の言う『グローバル化』っていうのはせいぜい英語を話せて海外で仕事をするくらいの認識だろ?」
確かに。小学生からの安易な英語教育にもその片鱗は見て取れる。
「世界を一つの価値観で統一しようなんてのはただの思い上がりだ。これからは『グローカリズム』だよ。」
※グローカリズム・・・グローバル(global)とローカル(local)からの造語。国境を越えた地球規模の視野と、地域、地方のそれぞれの価値観を踏まえて問題を捉える考え方。
「世界の様々な価値観と相対するのに必要なのは自国の歴史、文化を踏まえた日本人としてのアイデンティティーだよ。『英語』はあくまでも価値観のやり取りの『道具』に過ぎない。英語を話せることが『目的』ではダメなんだ。」
なるほど。右寄りか自虐史観かなどと言う狭い議論を超越した日本人としてのアイデンティティーですね。
最後に尋ねてみた。
「今回のイギリスの国民投票の結果もグローカリズムですか?」
「ああ、あれは『無知』と『エゴ』の結果だよ。」
バッサリでした。
多摩市多摩センターの整体院からだや