清宮君は悪くないけど・・・

　高校野球の地方予選が各地で盛り上がっています。懸命に練習した高校球児たちの集大成。素晴らしい青春の１ページだと思います。

　と同時に私は毎年のように心に引っ掛かる違和感があります。それは去年、今年の清宮君に代表されるようなマスコミの取り上げ方です。

　もちろん清宮君が注目に値する選手であることは明白であり、報道番組で取り上げたくなる事は理解できます。しかしいつのまにかそれが行き過ぎて対戦相手を悪者、敵のように扱っていないでしょうか？

　同様の例は他にも見られます。例えば芸人のはなわの家族に密着する番組で、はなわの息子たちの柔道の試合の対戦相手は完全に悪者扱いでした。

　今回も勝った八王子高校を讃えるよりも、早稲田実業が負けた事や泣いている清宮君にスポットが当たり、結果的に「早実に勝って欲しかった」というマスコミの願望が見え見えでした。WBCで日本チームを応援して注目の日本人選手を取り上げる事と、高校野球で片方のチームの注目選手を取り上げる事を同列に考えてはいけません。マスコミは自分たちが差別、贔屓をしている事をもっと自覚すべきでしょう。健全な高校野球の為にも。清宮君の為にも。

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