自動運転実証実験スタート
秋田県で、日本で初めての公道を使った自動運転の実験が始まりました。来年の秋には、東名や首都高を使っての実験も開始するそうです。
秋田の実験では、実際に人を乗せて時速10キロのスピードで決まったルートを走るというものですが、来年の実験では、道路工事、渋滞情報などをリアルタイムに取得しつつそれに応じた自動運転というより実践的な実験になります。
高齢者の事故がここの所続いていることもあって、自動運転の技術の確立が期待されています。しかし、個人所有の自動運転車というものが成り立つのか、個人的には大いに疑問を感じます。いくつか例を挙げてみましょう。
1、実際の公道の複雑さ
専用の軌道上を走る電車と違って、公道は様々な障害が存在します。例えばいくらリアルタイムで道路工事情報を車が認識したとしても、交通誘導員によって片側ずつ交互に通すような状況に対応できるのか。また、路上駐車があった場合、渋滞の最後尾との見分けはつくのか。渋滞で交差点に進入したら途中で赤になるような場合、手前で待つようにできるかなど、人間なら何気なくやっていることがAIでは制御が非常に難しいのではないでしょうか。
2、道路交通法とのからみ
40キロ制限の道路では、実際は50〜60キロ、50キロ制限の道路では60〜70キロくらいで車は流れています。ここに自動運転の車が入るとどうなるでしょうか。おそらく制限速度以下のスピードしか出せず、渋滞を引き起こす可能性があります。なぜなら、警察が制限速度を上回る様な設定を許すはずがないからです。また、先ほどの路上駐車の件では、状況によっては黄色車線でも車線変更をしなくてはならないことが実際はあるでしょう。しかしそういう設定をを警察が積極的に許可するとは思えません。
3、駐車場の問題
都心のタワー型の駐車場や、郊外のショッピングモールの駐車場で目的のところに的確に駐車できるのか。また、駐車場係員の誘導に自動運転車が対応可能でしょうか。
そう考えると、自動運転は専用レーンを決まったルートで走るか、もしくは高速道路限定など、限られた状況下においてのみしか実際には成り立たないのではないでしょうか。特に、どんなにAI技術が進歩しても、2の制限速度問題が大きな壁になると私は予測しています。
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