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銃と差別と、そしてスマホ


多摩市多摩センターの整体院からだやの黒人デモ写真

 アメリカで黒人が白人警官に射殺される事件が相次いで起こった後、今度はデモの警備をしていた警察官が次々と撃たれ5人が亡くなるという事件が起きました。

 以前からたびたびありますが、アメリカの根底にある銃問題、黒人差別問題が一気に噴出した形ですね。私はこの問題はアメリカが存在する限り永遠に無くならない、そして向き合っていかねばならない問題だと考えています。

 ただ、今回のデモの様子を見てみると、男女を問わず白人の参加者も非常に多く見られました。さすが多種多様な人々や価値観がひしめくアメリカ、こういった事件においても昔の南アフリカのような「黒人対白人」の単純な構図に陥らないのはアメリカの強みであり希望と言えるでしょう。

 個人的に気になるのは今回の事件で警官に射殺された黒人男性の車に同乗していた女性が、動揺しながらも一部始終をスマホで撮影し、インターネットに投稿していることです。もちろん、この動画がゆるぎない証拠となり世論を喚起した勇気ある行動であることは理解できるのですが、私だったら、親しい友人が殺された様子を動画で撮影し、ましてや全世界に配信するなんてとても出来ません。この点においては自分の価値観と世の中の価値観が乖離してきている事を実感しますね。

 作家の川上未映子さんも週刊新潮のコラム内で、最近葬儀で棺の中の故人を撮影し、SNS上にアップするのが普通になってきていることに異を唱えていますが、私もまったく同意見です。

             多摩市多摩センターの整体院からだや

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