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浄瑠璃寺


多摩市多摩センターの整体院からだやの浄瑠璃寺の写真

 僕は大学時代に勉強そっちのけで、「史蹟研究会」なる神社仏閣などを班ごとに下調べして実際に見学に行く、平たく言えば「お寺巡り」サークルの活動に勤しんでおりました。

 色々拝観した史蹟の中から個人的おすすめスポットをぼちぼちご紹介したいと思います。第一弾は奈良県と京都府の境にある浄瑠璃寺です。近鉄奈良駅からバスで30分ほどですが、1日6本しかないのでお気をつけて。ちなみに僕は真夏に歩いて行って死にそうになりました・・・。

 このお寺は、平安時代の末法思想をそのまま具現化した伽藍配置を持つ隠れた貴重なお寺です。真ん中に池があり、東側の三重塔がある側がこの世(此岸)、西側の本堂がある側があの世(彼岸)、西方浄土ですね。

 そのためにこのお寺には一応拝観の順番があります。まずは東側のこの世に行き、池越しにに西側の本堂(あの世)を眺め、その後本堂に向かいます。つまりこの世で極楽浄土を夢見て、死後にそこに連れて行ってもらうという先ほど触れた「末法思想」が10分位で体験出来るわけです。 お手軽ですね。

 いよいよ本堂です。ここには今回皆様にご紹介したかった九体の阿弥陀像が横に一列に並ぶ九体阿弥陀が鎮座されています。ここは不思議な空間で、阿弥陀様の前に座り、一体一体お顔を拝見していると、空気が張り詰めていながら包み込んでくれるような、また温かいようで厳しく見透かされているような、更には時間さえ超越してしまうような様々なベクトルを全て内包している濃密さがじんわりと体に浸透していきます。まさに宗教の持つ「癒し」といえるでしょう。

 「極楽浄土」は実は浄瑠璃寺にあるのかもしれません。

浄瑠璃寺 京都府木津川市加茂町西小札場40 拝観時間 9:00~17:00(12月~2月は10:00~16:00)

              多摩市多摩センターの整体院からだや

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