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聖林寺 十一面観音


多摩市多摩センターの整体院身体均整堂からだやの聖林寺十一面観音

 奈良の近鉄、JR桜井駅から少々きつい坂を上ったところに聖林寺は佇んでいます。

 立地条件のせいか、このお寺は観光客でぎっしりということはあまりなく、その分今回ご紹介する十一面観音ともゆっくり向き合うことができます。

 この像は、元は近くのお寺の御本尊だったのですが、廃仏毀釈運動の難を逃れるために聖林寺に運び込まれたとされています。ちなみに聖林寺の御本尊は、ちょっとコミカルな地蔵菩薩です。

 そののちにフェノロサによって秘仏の封を解かれ現在に至ります。フェノロサや和辻哲郎の賞賛により一躍有名となりました。

聖林寺十一面観音は私が学生時代に最も感銘を受けた仏像の一つです。ここでは技術論は置いておいて、まずはその佇まい、醸し出す雰囲気の素晴らしさです。前述したように観光客の少ない場所なので、十一面観音と一対一でゆっくりと向き合うことができます。この像の前にいると、時間の感覚を失い、過去からの濃密で厳かな仏教的な価値観が直接体に入り込んでくるような感覚に襲われます。文化的価値だけではなく、信仰の対象としてもまさに「国宝」と言えるでしょう。

          多摩市多摩センターの整体院身体均整堂からだや

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