斜角筋症候群
コロナウイルスの感染予防に伴い、在宅勤務いわゆるテレワークの方が増えています。当院のお客様もテレワークの方が結構な数おり、ネットでどこでもつながっていることを改めて実感します。
ただ、便利な反面弊害も出ているようで、ここ2か月ほど腕や肩甲骨当たりの痛みやしびれを訴える方が急増しています。どうやら斜角筋がやられているようです。
斜角筋とは、頚椎から肋骨に斜めにつながる筋肉で、頚椎を左右両側から引っ張って支えている筋肉です。一本の柱を両側の地面にワイヤーで斜めに固定している状況をイメージしていただければわかりやすいかと思います。図は、右斜め前から見た首の付け根あたりのもので、右の斜角筋だけが描かれています。
在宅勤務でパソコン作業などを長時間すると、職場の慣れている机やいすの高さと違うために姿勢が悪くなり首を支えている筋肉に過大な負担がかかります。斜角筋も当然緊張して硬くなります。すると斜角筋の隙間(オレンジの丸)を通っている腕につながる神経を圧迫し、腕や肩の周りにしびれ、痛み、だるさを感じるようになります。これが斜角筋症候群です。ちなみに頚椎で神経を圧迫して同様の症状が出る場合は「頚椎症」になります。
このあたりは自律神経にも関係し、非常にデリケートな部分なので下手に刺激すると逆に具合が悪くなることもあります。変な腕の痛みやしびれなどを感じたら一度ご相談ください。
多摩市多摩センターの整体院身体均整堂からだや